感情のコントロールするための本を探しているあなたへ

「自分の感情のコントロールできる」
アンガーマネージメントに代表される怒りや、イライラなどの負の感情をコントロールできる。
そんなふうに自分が、常に平常心を保てるというのは、非常に魅力的です。
私自身も感情をコントロール出来るようになりたいと思っていました。

本を読んでそういう人になれるのなら、それに越したことはありませんが...

ハッキリ言いますが...無理です。

だいたい感情をコントロールするなんて出来ません。
それにもし、あなたが悟ったように感情が動かないふりをし続けてると、どうなると思いますか?

仕事のパフォーマンスが下がるどころか、やる気も減退して、病気になるリスクが倍増します。

笑顔を強制されている人達の悲劇

キャビンアテンダントや社長秘書などのいつも笑顔を強制されている人達がいます。
こういった、感情を強制される職業のついている人達は、心臓病、がん、高血圧の発症リスクは2倍以上と言われています。

「笑顔は健康に良いんじゃないの?」

もちろん、笑顔が健康に良い部分は確かにあります。
口角をあげることで、気持ちが明るくなったり、気分が変わったり、

また、常に笑顔でいることは、相手にも安心感を与えて、人間関係を円滑にします。
「笑う門には福来り」というぐらい、笑顔は大切です。

只、「笑顔の効果」が全て正しいと思っていると、とんでもありません。
無理をして笑顔を作っていると逆効果になることもあります。
疲れたり、心配事があったり、どうしても笑顔になれない人が、頑張って「笑顔」を続けていると、本当に病気になってしまいます。

このように同じことをやっても、全く違う結果につながるということは良くあることです。
食べ物と同じで、健康に良いからと、そればかり食べていて、良いわけがありません。
バランスが重要です。

自分の感情を偽ったり、押さえ込んだり、避けたり、否定したりしている状況。
これが、心や身体に及ぼすストレスの原因になります、これは即、健康を害する結果に繋がるということです。

感情を押さえ込むことの恐怖

笑顔の話をしましが、これは怒りにも言えることです。

「じゃあ、どうすれば良いの?」
となりますよね。
その答えの前に、少し感情について知ってください。

怒りを抑え込んでいる状況が続くと、大きなストレスが体にかかります。
このような状況を続けていると、病気のリスクを高めることは明白です。

人前で泣いたり、笑ったり、怒ったり、日常的に自分の感情を表に出せる人は意外に心が健康です。
それと同時に身体が健康な場合も多いです。

常に感情を感じて自ら受け入れ、肯定しているからです。
感情は感じて受け入れるもので、ため込んだり、押さえ込んだり、否定するものではないということです。

1000人以上を対象に6カ月に渡ってアメリカで行われた心理学の研究では、

〇ネガティブな感情を避ける習慣のある人
〇ネガティブな感情を受け入れる習慣のある人

圧倒的な割合で感情を避ける人はストレスを溜めん込んで心の健康が損なわれるという結果が出ています。

あなたが、男性ならほとんどの場合、日常的に感情を避けたり抑え込んでいます。
私たちは子供のころから、

「男は人前で泣くもんじゃない!」
「我慢できない子はダメ!」
「人前で、はしゃぐな!」

男女にかかわらず、感情を表現することは、良くないこととと教え込まれてきました。
そして、私たちはいつの間にか、自分の感情を否定することを憶えて、それが習慣化しています。

毎日、感情を否定して押さえ込んでいると、そのことにエネルギーを奪われています。
酷い場合は、自分が何を感じているか、さえも判らなくなってしまいます。

やる気がい起きない
疲れが取れない
身体の不調が続いている

これらは、感情の取り扱いの間違いから起こっている場合が非常に多いのです。

アンガーマネジメントで気を付けること

「感情は否定せず、感じて受け入れるもの」と言いましたが...
だからといって、相手かまわず怒鳴り散らしていい訳がありません。

では、そうすればいいのか? はここからです。

アンガーマネジメントでよく言われるのは6秒ガマンすると怒りが収まると言います。
これも、科学的根拠はなく、6秒で、治まるときもあれば、収まらないときもあるでしょう。

ですが、爆発する前に深呼吸して少し時間を置くということは重要です。
6秒で治まらない場合は、相手と離れるなり、トイレに行くなり、しばらく時間を置くことです。

でも、怒りが収まったからといって、そのままでは、同じパターンを繰り返すだけです。

「押さえられないような怒り」

怒りの対象はスグに変えようがないので、ひとまず置いておきましょう。
それより何が自分の中で起こっているのかを突き止める作業をすることが重要です。

アンガーマネジメントの本には、だいたい怒りを抑えたその後が書いてあります。
6秒ガマンすることよりも、その後が大切なんです。

先ずは、自分のことを客観的に観たり、視点をかえて俯瞰する、これが自分の中で起こっていることを知る手立てになります。
それには、問題の状況と感情や行動を言語化するのが基本です。

言語化の基本は書くことです。

1.状況
2.考えたこと
3.感じたこと
4.行動したこと
5.身体の反応

爆発する怒りを根っこから消すには、あなた自身の「認知の歪み」を見つけて修正する必要があります。
上の1~5の項目を日記のように書く方法は「コラム法」と言われるものです。
その他にも
「ジャーナリング」「感情日記」
「自動思考キャッチトレーニング」(コラム法の発展版)
これらは、心理療法のなかでも研究結果も非常に多く、最も効果が立証されている方法です。

「心理療法なんて! 精神疾患でもないのに、そんなの必要ないよ!」

と反発したくなるかも知れませんが、楽になりたければ、やるしかありません。

感情のコントロールはしない方がいい

自分のことを客観的に観たり、視点をかえて俯瞰することが出来ない人が感情のコントロールをしようとすると、どうなるか?

その感情を認めずに否定したり、
出てきた感情を押さえ込むことになります。

このことで、心や身体の健康が蝕まれていくということを既に述べました。

怒りが爆発するというのは、それ以前にうっ積したものたくさんあって、それらが一気にあふれ出てしまうことです。
日頃の小さな感情の変化を否定していたり、無視していると...
それは、処理されないまま自分の中に溜まって行きます。

これが積り積もって、抑えきれない状況になります。

怒りの対象は、その時目の前にいた人が原因とは限りません。
別の人への怒りが、たまたまいた目の前の人に爆発することもあります。

あなたの親に対する怒りが、職場の人に向けられるようなこともあります。

余談になりますが...
親への怒りは子供の頃の親との関係で、そのままあなたの心の中に詰め込まれていることがあります。
かといって、素人が遠い過去や幼少期までさかのぼって原因を究明するのは良い方法ではありませんし危険です。

虐待されたなどの過去のトラウマなどがあると思われる場合は専門の治療者に相談してください。
(注意!:PTSDやトラウマ治療にはWHOは認定治療者によるEMDRを推奨しています。その他の療法は非常に危険です。残念ながら日本のカウンセリング現場では、この事が未だあまり認知されていません。日本EMDR学会 https://www.emdr.jp/

話しを戻すと、
とにかく自分で出来るのは、先ずは「コラム法」などの「認知の歪み」を見つける方法です。
(詳しくは別記事を参考にしてください。)

とりあえず、週に1回でも2回でも、最低でも3か月続けて見てください。
やってみたら分かりますが、この効果は相当なものです。

やり続ければ、本当の意味で「感情のコントロール」が出来るようになります。

今のあなたは、感情にあなたの行動を支配されている状況ではないでしょうか?
「怒り」という感情にふりまさされて、冷静になることが出来ない状況です。

本当はあなたが、感情のたづな(認知パターン)をにぎる必要がありますが、そう簡単ではありません。

先ずは、感情という相手を全く理解せずにコントロールしようとすることの無謀さを理解しましょう。
そんなこと出来るはずがありませんし、下手をすると自滅します。

まとめ

  1. 「感情はコントロールできない」ということは解ってもらえたでしょうか?
  2. 感情の扱い方を誤ると心も身体も健康から遠ざかります。
  3. アンガーマネジメントも6秒待つだけの手法では意味がありません。
  4. 感情を否定せず受け入れて、その基にある「認知パターン」を見つけることが重要です。
  5. 「ジャーナリング」「自動思考キャッチトレーニング」などを生活に取り入れてください。
  6. 時間が掛かってもコツコツやれば、必ず成果が出ます。
  7. 「感情」に奪われた主導権をあなたの手に取り戻しましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

黒田 秀明(くろだ ひであき) <経歴> 高等専門学校を卒業 エンジニアとして 外国航路の船員として就職するも2年で退職 フリーターを経て 機械部品の専門商社へ就職 サラリーマン生活を15年 その後取引先の社長と共同出資の会社を立ち上げたが 5年で先が見えず挫折 再就職 現在、再び船舶エンジニアとして人材不足などの問題に取り組んでいる。 副業では生産工場管理データシステムのエンジニアとしてもサービスを提供 <経験したこと失敗談> サラリーマン時代は、ベンチャー部門の立上げに関わり、新規ビジネスの開拓と業務のシステムまで立ち上げたが、あえなく失敗、部門の閉鎖と共に退職。 独立してからはクライアントの機械製造メーカーの業務管理データベースシステム開発を担当 海外繊維製品生産に関わり商品サービスの営業と自社の業務改善に取り組んできた。 煩雑で「めんどくさい」、「ややこしい」ことが大嫌いで そういった仕事の悩みを的確かつ実用的な簡素化したシステムに置き換えることを得意としてきた。 しかし、独立後もサラリーマン時代と同様、業務を軌道に乗せることが出来ず挫折。 ストレスから動悸とめまいの毎日から逃げるように経営から手を引いた。 2度の挫折、 再就職先でのパワハラ 度重なる苦悩を経験したことで、その後、徹底的にメンタル、知識、スキルの弱点強化に取り組んだ。 今までの弱点を強みに変えて業務改善だけでなく、 組織運営、人材育成、メンタル・能力開発 などの悩みに共通のボトルネックを見出し的確で実用的な問題解決策を提示出来る。 その後はこの強みを活かし最速3年で上級職に キャリア30年の先輩と給料を含め同等の仕事をこなす現在 人材不足の問題に取り組み適正人材の採用から高速キャリアップのシステムを内外に提案中 <信条> 敬虔な仏教徒として20年間精進、2007年に得度を受戒