マネージャーなら知っている、どうしようもない部下をチームの戦力に成長させる方法

管理職、マネージャーになると、チームのメンバーに「どうしようもないなこの人」が入ってくることがあります。
そういうチームメンバーと一緒に仕事を進めなければならない。

あなたは、そんな時どうしていますか?

対処のしようがなく、何かあるごとにイライラしてストレスを溜めている、という状況かも知れません。

私も経験がありますが、これも、なかなか辛いですね。

この解決策に行きつくまでに、と言っても、まだ、完全に解決出来ているわけではないのですが...
私なりに色々と研究してきたものがあります。

幸い、今世紀に入ってから学校や仕事について多くの研究者が個々の学力の向上や、個人や組織の生産性の向上を高めるという課題に取り組んできました。
どうすればいいのか?
研究が進み答えに近づいていることは間違いないようです。

そもそも前提が間違っている。

「そもそも前提が間違っているのでは?」

これは、最近になって私のなかで一つのキーワードとなってます。

教育、経済、社会
もちろん仕事についてもそうですが...

  • 古い前提条件と、新しい前提条件が、今大きく入れ替わろうとしています。
  • 新聞やテレビなどの巨大メディアの絶大な力が衰え、個人の情報発信(ソーシャルメディア)が多くの人に情報を提供する時代になりました。
  • 流通の形態が変わり中間業者は衰退しAmazonなどのごく限られた会社に集約されようとしています。
  • AIの発達により自動化が進み、多くのサービスから人が消えて、新たなサービスを提供する職業がうまれるでしょう。
  • さらに企業も社会も、ものを提供する時代から心を提供する時代に大きくシフトしています。
  • 情報が氾濫して年々情報量が肥大化し、それを集める時代から、峻別(しゅんべつ)し少なくする時代になっています。
  • サラリーマン社会は既に終わりを告げようとしています。

「そもそも前提が違っている」
この事に気がつかないで、目の前のことだけに対処していると、とんでもないことになる時代です。

あなたのパラダイムを時代に合わせてシフトする必要があります。

生産性(仕事をこなす能力)の根幹はなにか

あなたが、生産性(仕事をこなす能力)の根幹が知識や経験やスキルといまだに思い続けているなら...
もう、その時点で終わっています。

知識や経験やスキルは根幹でなく表面的なことでしかありません。

その根幹は、かつては知能(IQ)と思われていました。
しかし、その前提は崩れて、知性の多重性がとなえられはじめて既に数十年になりました。

それらは「EQ」とよばれる「社会的知性」「人格的知性」です。

既にたくさんの知識(情報)が必要な時代は終わり、ネットがあればだれでもかなりの専門知識にアクセスできる時代です。
知識の量より、結果につながる重要な知識の質が問題で、不要なものを捨てることが出来る力のほうが大切です。

どんなスキルや経験も、人との関わりが前提条件で「社会的知性」「人格的知性」がベースになければ生産性の向上は見込めません。
もちろん、個々ではなくても大丈夫です。
信頼関係が強く、互いの能力を最大限に活かせるチームで持つことが出来れば問題ありませんが、これも「社会的知性」「人格的知性」がベースに必要です。

人格的知性についてはハーバード大学 教育学部の心理学者 ハワード・ガードナー博士の要約があります。
参考にしてください。

心へのアプローチが重要

なにが、言いたいのか?

「人格的知性」という話しをしましたが、具体的にはどういうことでしょうか?
ガードナー博士はこれを「対人知性」と「内的知性」にわけて要約しています。

「対人知性」とは
・共感や協調などの対人関係をうまく出来る力
・リーダーシップや争いを解決できる能力
・献身的であること

「内的知性」とは
・熱意や意欲、忍耐強さ
・自制心や自分を奮起できる力
・自己認識の力

技術や経験、知識も確かに仕事を進めるうえで必要ではありますが、そのベースにあるものは「人格的知性」、つまり「心」だということです。

個人もチームも生産性を高めるには「心」が重要なんです。
ここにフォーカスしなければ、なんの問題も解決しないということです。

「いやいや そんなのわかってるよ最初から!」

と、あなたは言うかもしれません。
しかしどうでしょう?
本当にわかっているのでしょうか?

これは、言い換えると「心」の問題にアプローチする教育システムが必要だということですよね。
ところで、あなたの組織に個々の「心」にアプローチする効果的なシステムはあるんでしょうか?

そこに取り組んでこそ「わかっている」ということではないですか?

もう既に多くの組織が取り入れている

「人格的知性」を高めるために「心」へのアプローチは既に多くの組織で進んでいます。
これはご存じのとおりEQ(こころの知能指数)のことですが、多くの組織で生産性を高めるためにEQを改善する取り組みは既にはじまっています。

アメリカやイスラエルのような軍事の先進国は、すでに軍事組織への応用を取り組んでいるようですが、
残念ながら国防機密のために多くは明らかになっていません。

組織としての取り組みで最も話題になったのはGoogleの取り組みでしょう。
認知行動療法などのメソッドと瞑想などを組み合わせた内容は本でも紹介されています。

【サーチ・インサイド・ユアセルフ ― 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法 チャディー・メン・タン著】

「いやいや 最初の話は”どうしようもない部下を使える部下にする方法”ということじゃなかったの?」

そのとおりです。
これは、言いかえると「どうしようもない部下と、どう付き合うのか?」という話しを述べているんです。
単に米軍やGoogleなどのエリート組織の底上げの話で終わらせてしまってはもったいない話なんです。

EQに関してあまり理解のない方は、このサイトのEQに関する資料(EQに関する基本定義の5つの領域)を参考にしてほしいのですが、
その一番最初にあるのは、
「情動の自己認識、すなわち自分の中にある感情を認識する能力は、EQの一番大切な基本」
とあります。

つまり、「どうしようもない部下」であっても、彼らがそこさえつかむことが出来れば、
それをつかむサポートさえできれば、彼らのEQが改善され大きな変化が期待できるということです。

自分を知ることからはじめる

そのためには、何から始めればよいのでしょうか?

自分を知る

つまり、あなた自身の「自己認識力」を高めることが第一ステップになります。

「どうしようもない部下」を目の前にして、あなたは何を感じているのか?
イライラしているとすれば、あなたの何がその感情を呼び起こしているのか?

自分のことがわからなくて、相手に相手のことをわからせるなんて無理ですよね?

とかく、私たちの多くは外にばかり目を向けています。
そして、外の世界の状況にいつも振り回されて生きています。

そうです、あなたは「どうしようもない部下」という自分以外の存在に大きな影響を受けています。

問題はそこに振り回されないことです。

「あれ? どうしようもない部下を使える部下に変える方法があるんじゃなかったの?」

確かに、「彼らをサポートしてEQが改善されれば大きな変化が期待できる」と言いましたが、これは可能性でしかありません。
「どうしようもない部下」を変える確実な方法は...
ここでは、それを一旦置いておきましょう。
そこに、手を付けるには難しすぎるし早すぎるからです。

先ずは、確実に変化を起こせる方法から手をつけましょう。

あなたが直面していることは今の自分では手に負えない「どうしようもない部下」を相手にしていると現実です。
現状の自分を知ろうとせずに、その人を変えようとイライラする毎日を続けるだけなら、あなたをまっているのは敗北しかありません。

あなたが、その目の前の人と、たとえ仕事の関係であってもストレスなく付き合うことが出来たらどうでしょうか?
もし、「どうしようもない部下」をあなたが、心から受け入れることが出来たらどうでしょうか?

結論から言うと「どうしようもない部下を別人のようにあなたのチームの戦力にする方法」は
ここを起点としなければ始めようがないことなんです。

それには先ずは、繰り返しになりますが、

己を知れ、そして、己が変われ!

ということです。

自分を知る方法とは

あなたが、今より成長し、変化する、つまり「対人知性」「内的知性」を高める最も効果的な方法はこのブログのテーマでもあります。
それによって、あなたのまわりに同様の変化を波及することが可能になります。

ここではEQアップの方法として2つの有効な手段を提案しています。

  • 認知行動療法
  • 交流分析

この2つはアプローチが違いますが、自分を知る(自己認識)ための有効なツールになります。
認知行動療法は情動の見える化を図る方法です。
見える化の方法は主に書くこと言葉にすること=言語化です。

交流分析は、脚本分析、ゲーム分析、エゴグラム、それぞれ自分の分析方法が提供されています。
言語化より体感認識を重視しています。
つまり、「気づき」です。

いずれも自分自身である程度、分析、見える化が可能です。

「自己認識」は「気づく」ことです
なにも気づいていなければ、現状から抜け出すことは出来ません。
人はあまり良い状況と言えない自分に「気づく」ことができれば、おのずから変化の手段を見つけることが出来るのです。

まとめ

もう既にお気づきとおもいますが、
残念ながら、この記事のタイトルのように、「どうしようもない部下を別人のようにチームの戦力に成長させる」インスタントな方法はありません。

結論としては、「あなた自身が変化してください」ということです。

その方法としてEQアップする具体的なアプローチを提案しました。
それが、

  • 認知行動療法
  • 交流分析

2つの心理学的アプローチです。
こころの時代に生産性を高めるため方法は、心の知能指数(EQ)を高めることが先決です。
それは、あなたからはじまって、波紋のようにチームのメンバーに波及していきます
これは事実です。

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ABOUTこの記事をかいた人

黒田 秀明(くろだ ひであき) <経歴> 高等専門学校を卒業 エンジニアとして 外国航路の船員として就職するも2年で退職 フリーターを経て 機械部品の専門商社へ就職 サラリーマン生活を15年 その後取引先の社長と共同出資の会社を立ち上げたが 5年で先が見えず挫折 再就職 現在、再び船舶エンジニアとして人材不足などの問題に取り組んでいる。 副業では生産工場管理データシステムのエンジニアとしてもサービスを提供 <経験したこと失敗談> サラリーマン時代は、ベンチャー部門の立上げに関わり、新規ビジネスの開拓と業務のシステムまで立ち上げたが、あえなく失敗、部門の閉鎖と共に退職。 独立してからはクライアントの機械製造メーカーの業務管理データベースシステム開発を担当 海外繊維製品生産に関わり商品サービスの営業と自社の業務改善に取り組んできた。 煩雑で「めんどくさい」、「ややこしい」ことが大嫌いで そういった仕事の悩みを的確かつ実用的な簡素化したシステムに置き換えることを得意としてきた。 しかし、独立後もサラリーマン時代と同様、業務を軌道に乗せることが出来ず挫折。 ストレスから動悸とめまいの毎日から逃げるように経営から手を引いた。 2度の挫折、 再就職先でのパワハラ 度重なる苦悩を経験したことで、その後、徹底的にメンタル、知識、スキルの弱点強化に取り組んだ。 今までの弱点を強みに変えて業務改善だけでなく、 組織運営、人材育成、メンタル・能力開発 などの悩みに共通のボトルネックを見出し的確で実用的な問題解決策を提示出来る。 その後はこの強みを活かし最速3年で上級職に キャリア30年の先輩と給料を含め同等の仕事をこなす現在 人材不足の問題に取り組み適正人材の採用から高速キャリアップのシステムを内外に提案中 <信条> 敬虔な仏教徒として20年間精進、2007年に得度を受戒